ヒルウラと高取彪芽さん

株式会社ヒルウラの高取彪芽さんが登場する回。動画では、動画制作を主事業とする会社の実績、「企画では差別化しない」という独自の哲学、メルカリから動画市場にたどり着いた歩み、組織づくりの壁、そして2つの軸で描く展望まで、25歳の若き経営者の思考が語られる。

事業 — 数万本の制作実績

動画によると、ヒルウラは動画制作を主事業とし、これまでの制作実績は2〜3万本規模に及ぶという。その膨大な実績をもとに、どう運用すれば伸びるかという企画相談にも応じていると語る。仕事を支えるのは約150名の業務委託メンバーだと話す。

「企画では差別化しない」という哲学

動画によると、高取さんは「企画で差別化できるとは思っていない」と語る。YouTubeは影響力のある人を起用するか、BtoBなら専門領域を淡々と発信して見込み客を教育するしかなく、運用代行が企画の手直しだけで伸ばすのはほぼ無理だという考えだ。だからこそ企画では基本的に料金を取らず、制作部分で最低限の金額を受け取る。膨大な納品実績から「方向性や構成の外さないコツ」は分かるため、求められればアドバイスフィーを受け取るという。掲げるのは「コンテンツが世に出ない(ゼロの)状態をなくし、1でも2でも増やす実行支援」だと語る。

価格設計 — ROIで考える

動画によると、競合の運用代行が高額(月60万〜200万円台)なのは「相場が決まっていない市場で取りたい放題だから」だと指摘する。同社は安くて15〜20万円、比較されても40万円前後と、おおむね半額ほど。優秀な企画コンサルが入った場合とテンプレートで作った場合で「伸びる確率はほとんど変わらない」と考え、それより「同じ予算なら長く運用してコンテンツを貯めたほうが費用対効果が高い(ROIが合う)」という発注者目線でサービス設計と料金を組んでいると語る。

規模と働き方

動画によると、売上はならすと月800万円ほど、多い月で1,500万円ほど、年間では1億円前後で推移しているという。かつては本人の稼働が「月4時間」ほどという時期もあったが、近年はある企業の傘下にグループジョインしたことを機に新規事業を複数担当し、朝から深夜まで働く生活に一変したと語る。むしろ「月4時間の頃は腐っていた感がある」「今が楽しい」と話す。

経歴 — メルカリから動画市場へ

動画によると、高取さんは名古屋の出身で、幼い頃からサッカーに打ち込み、中学後半からはオンラインゲームに没頭したという。初めて稼いだのはメルカリで、高校生のとき家の不用品を「どうすれば売れるか」と文章や値付け、おまけを工夫しながら数多く売ったのが原体験だと振り返る。アルバイトは長続きせず、就職もせずにホームページ制作(個人規模)を経て、LINEマーケティングやライティングなど副業市場のスキルを一通り経験したという。

なぜ動画だったのか

動画によると、セールスライティングを学んでLP改善などをしていた時期、「文章で効果が変わると知らない企業に必要性を一から説くコストが大きい」と痛感したという。そこで「相手が最初から必要性を分かっているもの=動画なら楽だ」と考え、集客がすぐでき・即金性が高く・安定しそうな動画市場に2023年夏ごろ参入。スキルはあるが集客が苦手な人に自分のクライアントをつなげば営業代行にもなる、という読みもあったと語る。

大学に行かなかった理由

動画によると、高取さんは高校卒業後に浪人したが、もともと大学進学の動機は「学生起業で優秀な仲間を集めたい」というもの。コロナ禍で人との繋がりがオンラインになり「大学に行く意味がない」と判断し、貯めたお金でパソコンを買ってホームページ制作を始めたのが、現在につながる第一歩だったと振り返る。東京に出たのは1年半ほど前で、動画編集講座で縁のあった人物に誘われての上京だったという。

創業期 — 無料で作り続けた日々

動画によると、創業初期は仕事を取るため、オンラインサロンなどのセミナーを文字起こし・切り抜いて「ハイライト動画」を作り、「よかったら使ってください」と無料で提供し続けたという。しかも翌日にはスピーディに届ける——その“先出し”の積み重ねが評価され、有料発注や紹介につながって最初の顧客を獲得したと語る。

最大の壁 — 組織のマネジメント

動画によると、最も苦しかったのは、自分一人から「人を束ねる側」になった時。22〜23歳で「こんなに人を動かすのは大変なのか」「期待通りに進まないのか」と痛感し、挫折しかけたという。だが一人では個人規模で終わってしまうと考え、歯を食いしばってマネジメントに挑んだ。厳しすぎて人が離れたり、甘すぎて組織が緩みクライアントに迷惑をかけたりした経験も率直に語る。事業が飛躍した転機は、その界隈で大きな影響力を持つ人物と繋がったことだったという。

採用 — XとYouTubeの力

動画によると、仲間の採用はほぼXやYouTubeからだという。フリーランス向けのチャンネルなどで数百本を発信しており、考えに共感した人が面談に来るため、主体性のあるメンバーが集まりやすい。動画編集者の求人は、1つの投稿に多い時で200人ほどの応募が来ることもあると語る。資金は無借金で回しているという。

経営観と展望 — 2つの軸

動画によると、高取さんが経営で最も意識しているのは「常に学びの姿勢を崩さない」こと。自社をグループジョインさせたのも「ここが一番成長できそうだから」だといい、言行一致を貫きたいと語る。展望は2軸。一つは、ヒルウラの「関わる人の時間を1%でもよいものにする」というミッションのもと、挑戦者(企業・経営者)の手足・頭脳となり、動画でいいプロダクトを日本一広める会社にすること。もう一つは、各種スクール(AI・動画・SNSなど)の立ち上げを統括し、そのノウハウを体系化することで「採用という、どの事業も必ずぶつかる課題」を根本から解決する仕組みを作ること。動画クリエイターのスクールが大量の動画を生み出せば「世論すら動かせる」世界も見据えていると語る。

視聴者へのメッセージ

動画によると、高取さんは「人生を振り返って“楽しかった”と思えるかが大事」だと語る。楽しいのは目標を達成した瞬間ではなく、目標に向かって走っている最中だといい、自分で全責任を負って頑張るほど濃い感情が残る——結果がどうあれ人生にとってプラスだから、迷っているなら一度やってみればいい、と呼びかける。

まとめ

動画では、「企画では差別化しない」「ROIで考える」という独自の事業設計、無料の先出しで道を開いた創業期、組織の壁を越えた歩み、そして採用課題を解くスクール構想までが描かれる。25歳ながら一貫した思考で事業を設計する高取さんの姿が伝わる回となっている。

本編

インタビューの全編は、ページ下部の「動画で見る」からご覧いただけます。